ハイブリッドロケット陸打上げ

ハイブリッドロケットとは、固体燃料と液体酸化剤を組み合わせて燃焼させるもので、低価格、安全、環境負担が少ないといった面で注目されている最先端のロケットです。初年度は東海大学一校のみの打上げでしたが、15 回目の今年も複数団体による打上げを予定し、徐々に能代でのハイブリットロケット打ち上げが広まってきています。陸打上げでは、ロケットは最大で約 500mの高度に到達します。将来的にはハイブリッドロケットを用いて小型衛星打上げを目指します。北海道大学でCAMUI(カムイ)方式ハイブリッドエンジンがすでに事業化されており、海外でも注目を浴びています。

ハイブリッドロケット海打上げ

ロケットの海岸からの打上げ・海上でのロケット回収実験をイベント期間内で行います。
海打上げの会場として使用させていただいている落合浜海水浴場跡地では、海打上げ前に市民ボランティアの方々のご協力をいただきながら、参加団体が清掃活動を行っています。海打上げでは、ロケットは海岸から海に向かって打ち上げられた後、上空でパラシュートを展開し海面へ軟着水します。その後ロケットは、機体または搭載物の浮力により海面に浮遊し、地元漁協ご協力のもと海上でロケットを回収します。回収用の機器、または、人体および自然環境に無害な海面着色剤をロケット機体内部に搭載し、確実な回収を図ります。また、機体の色も視認性の高いものとします。海打上げ実施時は海上に警戒船および回収船を 配置し、周囲への安全に留意しながら実験を行います。

缶サットフライバック・ランバック競技

GPS、各種センサ、マイコンなどを搭載した自律ロボットを使い、上空約 200mに係留した気球から目標点を目指す競技が缶サット競技です。缶サット競技は、係留気球から投下された後に飛行しながら目標点へ向かうフライバック競技と、軟着地後に地上を走行し目標点へ向かうランバック競技から構成されます。いずれも飛行中または走行中は自律的に動作する点に特徴があ り、将来の人工衛星制御技術を広く学ぶ機会となっています。
能代宇宙イベントは、毎年 9 月にアメリカで実施される ARLISS 大会(缶サットをロケットに搭載し、高度約 4km で放出される)の前哨戦を兼ねています。缶サット競技には、飛行中・走行中の自立制御履歴が記録されていること、1kg の重量制限および高さ 25 cm・直径 15cm の容量制限を守ること、などの規定があります。

中学生モデルロケット秋田県大会

秋田県下全域の中学生を対象としたモデルロケット大会を実施します。本大会は秋田県内の中学生を対象としたもので、1 つのチームは 1 名以上 3 名以下の中学生で構成されます。
第 15 回能代宇宙イベント内に実施された第 7 回中学生モデルロケット秋田県大会には、秋田県内から 32 チーム、74 名の中学生が参加しました。
本大会では、決められた発射地点から打上げ、指定した滞空時間を目指して滞空させ,着地までの時間の正確さを競う競技を実施します。2 回打上げ,指定滞空時間との差が小さい方の記録を大会記録とします。事前に各チームで製作した機体を持参しますが、機体重量には制限があり、規定を満たさない場合は競技に参加することができません。秋田県大会の優勝チームが全国大会に出場する場合は、移動旅費が支援される予定です。

能代宇宙イベント 20 回記念事業
NOSHIRO ROCKET CHALLENGE 2024

1955 年 8 月秋田県で日本発のペンシルロケットが打上られました。その 50 周年を記念 し、2005 年から秋田県能代市において大学生のハイブリッドロケット打上実験をはじめとした宇宙教育活動の一環として「能代宇宙イベント」が開催され、2024 年に 20 回目の開催となります。
そこで、能代宇宙イベント 20 回開催を記念した事業「NOSHIRO ROCKETCHALLENGE」を開催します。

協力募集概要

能代宇宙イベントは、多くの方のご支援、ご協力によってご協力で運営されています。今年度も能代宇宙イベントにご協力いただける企業・団体の方を募集しております。航空宇宙技術の発展を応援したい、会場でプロモーション活動を行いたい、能代宇宙イベントはそういった皆様をお待ちしております。